日本でよりよい生活を築くことに大きな可能性を見出す外国人居住者は多いが、ここ日本で就労したり定住したりするには困難がある。規則をきちんと理解することは、日本語が堪能な人にとってさえも難しいことがある。2013年、川崎に事務所を開設して以来、笠間由美子は、移住手続きの手助けに尽力してきた。
笠間は移住および人権保護に対して並々ならぬ情熱を持っている。彼女はこう説明する。「大学卒業後、発展途上国において社会から取り残された人たちの権利を保護するための国際的人道救援活動といった社会分野で10年という年月を捧げました。またボランティアで、日本で定住するために助けを必要とする外国人ためにコンサルティングも行いました」。2005年に弁護士の笠間透と結婚した後、彼女は日本に住む外国人の権利を守ろうと行政書士になった。
外国人労働者の日本への流入が急増しているため、笠間が提供するサービスは非常に価値があり、それを求める声はますます大きくなっている。特に、日本では、外国人のブルーカラー(肉体)労働者とパートタイム労働者の数が増えている。そういった労働者が安定的かつ定期的な雇用を探すのは簡単なことではない。しかし多くの先進国同様、日本で人口および労働者が減少し続けている今、彼らは日本の労働力においてなくてはならない存在である。彼女のクライアントの多くが日本で働き続けたいと望みつつも、そうできるかどうかすら確かではない。
笠間は、多くのケースについての相談を英語で行っていて、さまざまな背景を持つ人と働いている。最初の相談料は5,400円で、時間は無制限だ。あなたが事業雇用者であったり、在住資格について相談がある場合、彼女のオフィスを訪ねよう。東横線新丸子駅からすぐという交通の便がよいところにある。横浜にある多くの企業や外国人居住者を援助する笠間に、本誌は浜っ子(横浜市民)栄誉賞を与える。