横浜の建物や観光スポットのテーマは、港町という立地や歴史にインスパイアされたものが多い。そんな場所の一つ、海岸通に店を構えるロータスバゲットは漁師小屋みたいなこじんまりとしたカフェだ。テーブル代わりの樽の上には焼きたてのパンが並び、雨風にさらされた廃材で作られた家具はシックでひなびたテイストの寛ぎを演出。周辺も波止場っぽい雰囲気で、そこからたくさんのボートが見えている。そして遠くにはこの街の象徴とも言える赤レンガ倉庫の建物。カフェの隣に留められている鮮やかなパープルのバンは中が「キッチン」になっていて、作りたてのものがカフェで美味しく食べられるようになっている。
取材当日は寒かったため、ホットサンドウィッチのマルゲリータ風(¥450)と熱々の自家製チャイ(¥500)をいただく。加えて、カウンターにずらりと並んでいるパンの中から、クリームパンとロータスメロンパン(共に¥285)をチョイス。他にも色々な種類のスコーンに食パン、ホットドッグやラスクもある。焼きたてのパン、それもトマトソースや香りの良いバジル、とろ~り溶けて糸を引くチーズを挟んでホットサンドにした時の、あのカリッと香ばしい食感はたまらない美味しさだ。チャイはスパイシー過ぎず甘過ぎず、寒い日に温まるにはちょうど良かった。
ロータスバゲットの素晴らしい点の1つは、オーガニックでナチュラルな素材にこだわっているところ。天然酵母のみを使って焼き上げているので、ここで買うものはどれも安全なうえ、体にも良いのでお勧めだ。