横浜は1859年の開港以来、日本で最初の海外への玄関口として機能してきた。今日にいたるまで、国際都市を代表する横浜市は世界中から多様な人材や企業を誘致するとともに、オープンイノベーション、またクリエイティブな人材育成など、多角的な取り組みを行ってきた。これまでの豊富な経験と培ってきた英知をもとに、横浜市国際政策課は、これから横浜に拠点を置きたいと考える市民や企業を支援するため、新しい国際会議「Y-SHIP」を新設・主催した。今年3月に横浜市庁舎で一日開催された国際会議では、横浜で活躍する海外ゆかりの人々が招かれ、スピーチやパネルディスカッションが行われた。ロイタープラスとの連携で海外からもオンラインで同時開催された。
「Y-SHIP」の主な目的は、企業やスタートアップ企業、中小企業の経営者に、同様の志を持つ人々とのネットワークを繋ぐきっかけの場をつくることや、ビジネス支援や指導を行う行政窓口の紹介など多岐にわたる。2023年3月のコンベンションは、横浜市の山中竹春市長の開会挨拶で始まり、ウクライナのセルギー・コルスンスキー駐日ウクライナ特命全権大使を含む、さまざまなゲストスピーカーが登壇した。パネルディスカッションでは、横浜で事業経営する外国人が、母国でのビジネス環境、そしてそこからつながる横浜市との潜在的な可能性やビジネスの将来性について議論を重ねた。
第1回Y-SHIPコンベンションの結果、参加者は地元の企業とのつながりを得ることができた。実際に個人で培うには数年の歳月を要するほど、貴重な機会で大きな安心感といえるだろう。イベントに参加した企業は、市当局との直接的な交流の中で、横浜市の他の企業と横のつながりができ、地元のビジネスコミュニティの一員として実感を得たという利点が報告されている。Y-SHIPコンベンションは、キャリアをスタートさせたばかりの新進の起業家にアドバイスやツールを提供すると共に、横浜市とかかわりある多様な企業と有益な関係性を築く機会を提供した。実際にこのようなネットワーキングイベントは、ビジネスを成功へ導く一つの要因になる。
国際色豊かに開催された第1回Y-SHIPコンベンションの成功を受け、横浜市は「第2回Y-SHIPコンベンション2023」を計画しており、11月13日から15日までの3日間、パシフィコ横浜ノースで開催される予定だ。このイベントでは第1回同様に大使館関係者や横浜に勤務する外国人による講演やパネルディスカッションが行われる。横浜在住また横浜で働くさまざまな専門家たちと交流を深めたり、ネットワークを築きたい人には大変貴重で有益な機会となるだろう。
横浜市はウェブサイトを常時アップデートしており、日英両言語で情報収集することが可能だ。イベントの詳細や参加方法はこちらのQRコードから確認してみよう。