君嶋哲至という人物は何年か前に本誌読者にも紹介した、酒販店「横浜君嶋屋」の4代目社長である。そして言わずもがな、自身のバンド「Mystic Waters」のギター兼リードボーカルだ。先月、南吉田町の本社の向かい側にある自社倉庫スペースを改装し、立ち飲みスタイルのテイスティングバー併設ワイン館を開いた。
君嶋は輸入するにあたってベストな商品を慎重に品定めしており、特に小規模で家族経営のサプライヤーとの関係を築くために、世界各地へと出掛けていく。こちらの店舗では輸入物をメインに揃えているが、国産のものも扱っている。一方、通りを挟んだ本店には様々な日本酒がずらりと勢ぞろい。新しい店の方は幅広い種類のワインやシャンパンを取り揃えており、安価なものから贅沢なものまで価格帯も様々。フランスからの輸入が大半を占めるが、イタリアやアメリカ、オーストラリア、その他いろんな国からも輸入しており、全部で500種類を超えるワインやシャンパン、蒸留酒といった選択肢があるのだ。知識の豊富なスタッフがそばにいて、自分が欲しいと思うお酒を間違いなく選べるよう手伝ってくれる。
テイスティング用には毎日3~4種類のワインやシャンパンが用意されている(価格は様々だが、大体¥500~¥1000)。本誌スタッフが訪問した時は、素晴らしいローヌのコルナス(赤のシラー)にアルベール・ボクスレ・リースリング・ソンメルベルグ、それとピエール・モンキュイのとても美味しいグラン・クリュ・シャンパンを試飲した。店内で飲める他のお酒としては、高級銘柄の日本酒が3~4種類、333ビール(400円/缶)、それと約10種類の蒸留酒が揃っていた。他にもいくつか面白いフレーバーのラブランディアウォッカ(コーヒー、レモン、バイベリー)や、カルバドス、アルマニャックなども。店頭でボトルワイン等を購入して1脚¥100でグラスをレンタルすれば、そのまま店内で飲むこともできる(税込¥3000~の品限定)。
種類は少ないが、柿ピーや乾きものなどのおつまみもある(全て¥500以下)。店までのアクセスは、京急南太田駅から徒歩5分強だ。