横浜=農業というイメージを持たれることの少ないこの港町で、農作物で横浜ブランドを作ろうとチャレンジを続ける農家を訪問した。お会いしたのは、十日市場町で先祖代々農家を営む「野彩家 佐藤農園」の佐藤克徳さん。十日市場駅から5分ほどの場所にある佐藤さんの直売所には、新鮮な野菜やお米を目当てにお客さんが絶え間なくやって来る。
水田と畑、ビニールハウスを入れると3ヘクタールを超える農地で様々な種類の野菜やお米を育てている佐藤さん。横浜で育つ美味しい農作物を知ってもらうために、収穫体験などのイベントを開催したり、市街地で開催されるマルシェに積極的に参加しており、畑で、そして街中で奮闘する佐藤さんの姿は、佐藤さんの娘さんが運営するフェイスブックページで拝見することができる。
月に一度、馬車道駅からほど近いエリアで開催されている「横浜北仲マルシェ」には1年ほど前からレギュラーで出店している。全国各地から野菜や果物、パンやワイン等の美味しい食材が集合するこのマルシェの中でも、佐藤さんのブースは特に人気が高い。普段目にすることの少ない京芋や菊芋、ラディッキオ・キオッジャやラディッキオ・タルディーボといった珍しいイタリアン野菜などは、ブースを訪れる人に直接、美味しい食べ方を伝授しているという。
次回の「横浜北仲マルシェ」開催は12月17日(土)・18日(日)の2日間。佐藤さんの野菜は早い時間に売り切れることもあるので、できれば午前中を狙いたい。お正月を控えた、この時期にぴったりの玄米餅なども登場するというので見逃せない。「作る食事のメニューを考えてから買いに行くのではなくて、食材を見てから何を作ろうかなと発想してもらえたら嬉しい」と言う佐藤さん。珍しい野菜に出会って心が動いたら、生産者に美味しい調理方法を聞き、ぜひ新しいレシピを考案して楽しんでみて欲しい。
横浜北仲マルシェ
開催日時:2016年12月17日(土)・18日(日)10:00~16:00
会場:北仲通北第二公園他