トメイワインズが卸売に注力するため元町の人気ワインバーを売却したとき、オーナーのマイケル・スコットは、いつか新しいコンセプトを携えて戻ってくると約束していた。そして、とうとうその時がやってきた。3月31日、トメイワインズが吉田町にテイスティングルームと小売販売を行う「ザ・ウェアハウス」をオープンした。日本ではまだ珍しい、ワインエクスペリエンスの提供が目的だ。
コンセプトは、まるでワイナリーを訪れているかのように、多彩なワインを試飲できる場所であること。気に入ったものがあれば、購入してその場で飲んだり、家に持ち帰ったりすることができる。テイスティングルームの営業時間は毎週金曜日の19時から23時まで。ワインのエキスパートである菅原陽子、オーナーのマイケル・スコットやほかのスタッフが常駐していて、アドバイスをくれる。飲み比べセット(1,500円)、グラス(おおむね500円~)やボトル(大体3,000円~。栓抜き料含む)が購入可能だ。ポッピーやフェラーリカラノなど、トメイではお馴染みのワインはもちろんのこと、トメイワインズが独占的に輸入する新しいカリフォルニアワインも数多く揃っている。
また、トメイワインズはワインの定期便が届くワインクラブを発足する。三つのコース(月々7500円/10,000円/20,000円)からいずれかを選び入会すると、厳選されたワインが卸売価格に近い値段で毎月自宅に届く。ウェブサイトでワインの好みを登録すると、それに合わせたワインを選んでくれる。
テイスティングルームは貸し切りも可能で、カジュアルなワインセミナーやペアリング会も開催予定だ。居心地のよい店内にはスタンディングバーとテーブル席がいくつかあり、ワインが壁一面に並んでいる。フードは、品数は少ないが、地元のレストランのデリバリーが楽しめる。