日本に住んでいる人の多くは、サントリーの有名なキャラクター、アンクルトリスを知っているだろう。しかし、このキャラクターの生みの親が横浜をホームと呼んでいた、ということを知る人は少ない。柳原良平(1931- 2015)は横浜での生活が長かった。アンクルトリスのオリジナルデザインを考案したの1958年。以来、このキャラクターはトリスハイボールの大々的なマーケティングキャンペーンに起用され、缶のデザインにもなった。また、アンクルトリスの商品もたくさん生まれた。柳原は、「人間らしくやりたいナ」や「トリスを飲んでハワイへいこう」といったような、サントリーの有名なポスターのイラストレーションも手がけた。
横浜人として、柳原を誇りに思うべき理由はほかにもたくさんある。1960年代に様々な賞を受賞し、日本のアニメーション界で名を馳せた柳原は、商船三井という船会社のメインイラストレーターとなった。横濱菓子ありあけハーバーのパッケージデザインも手がけている。日本丸メモリアルパーク内の横浜みなと博物館では、柳原の作品を紹介する展示会が最近開かれたばかりだし、商船三井のウェブサイト(http://www.mol.co.jp)には、「柳原名誉船長のバーチャルミュージアム」が常設されている。
横浜の企業、エリアコード株式会社は、そんな柳原のレガシーとアンクルトリスの魅力に注目し、『We Love Locohama』というブランドを立ち上げた。若い世代、そして国際的な市場をターゲットに、アンクルトリスのiPhoneケースやスマートフォンのアクセサリーを販売している。これらの商品は「We Love Locohama」のウェブサイト(https://wll.buyshop.jp/)、主要ECサイト、そしてサントリーのオンラインストアで購入することができる。