ここ何年も、日本中のビールファンが「過激なビール」に惹かれて横浜駅近くにあるスラッシュゾーンに群がっている。過激なビールとは、しっかりとした風味とホップが利いたクラフトビールのことである。オーナーの勝木恒一は悪びれることなくパンクやメタルなどの過激な音楽も店内でかけている。この店の雰囲気に慣れるには、ビールが確実に助けとなる。そんなスラッシュゾーンの2号店が関内にオープンした。
スラッシュゾーンミートボールと名付けられたこの新店舗は1店舗目と良く似ている。過激なビールが非常にお手頃な価格で提供されている。パイントグラスは同店オリジナルビールが¥700から。この勝木がつくるビールは、ホップが利いてアルコール度数が高い米国西海岸のビールから影響を受けている。そういった輸入ビールも提供されている(パイント¥1000〜)。スモールサイズはオリジナルビールは¥500から、輸入ビールは¥800から楽しむことができる。
勝木が新店舗でひねりをきかせたのはフードである。そう、バーの名の通りミートボールを提供するのである。クラフトビールとミートボール……聞いたことも見たこともないが意外に合っている! スモール(ミートボール4個 ¥400)、ミディアム(8個 ¥600)、ラージ(13個 ¥900)またはミートボールが6個乗ったサブロールサンドイッチ(¥700)から選ぶことができる。メニューにあったのは、ビーフ・ガーリックトマトソース・プロボロンチーズとラム・ジャックダニエルソース・ブルーチーズだったが、いろいろな組み合わせを試行しているようだ。
店内には、装飾のない打ち放しコンクリートの内装に、シンプルなバーカウンターと広々とした立ち飲みスペースがある。音楽は過激だが、モッシュピットは無しだ。ステージ、いや、バーからのダイビングももちろん禁止である。