スパルタは日本初の、すなわち日本最古のギリシャ料理レストランだ。そして最も美味しいお店とも言えるだろう。1953年にエリヤス・カンゾスさんによってオープン、現在はシェフの阿久津泰之さんが後を継いで、ソムリエであり奥様の曜子さんと共に経営している。常に最新の料理知識を得るため、ご夫婦は毎年ギリシャを訪れている。カジュアルなレストランだが、そのメニューの豊富さと質、素晴らしいワインの品揃え、手頃な価格によってかなりの人気店となっている。
ディナーは「オリンピア」3,400円、「アテネ」4,000円、「スパルタ」6,000円と3つのコースがあり、お腹の減り具合によって決めるのもいいだろう。すべてのコースに前菜とサラダ、パンにスープ、それにスパナコティロピタキア(ほうれん草とチーズのパイ)、ムサカ(茄子のラザニア)とメイン、そしてギリシャコーヒーが付く。値段の高いコースにはさらに数種類の料理が加わる。もう少しシンプルにいきたいなら「ディナーコンボ」1,500円があり、サラダとスープ、パンにディップ、そしてメインとなっている。もっとメニューを探求したいと思ったら、難しい選択を迫られるだろう。前菜には葡萄の葉でご飯を包んだドルマダキアか、タコのマリネか。肉料理はシンプルに素材を活かした一皿、たとえばラムの網焼き、ソーセージのグリルがおすすめだ。私たちは、トマトとピーマンの肉詰め料理であるイヨミスタの虜になった。ギリシャ料理には烏賊・海老・鱈・鰯などを軽く揚げた魚料理が多い。焼いた魚にトマトソースが添えられた赤魚のオーブン焼きも、私たちのお気に入りだ。
ドリンクは、メニューには世界のビールやワインもあるけれども、まずはギリシャ産から。ギリシャ料理のすべてを味わいたいなら、ウゾのショットがいいだろう。ウゾはハーブの香りを効かせたギリシャの地酒だ。ギリシャのビール「ベルギーナ」は700円。料理との相性を考えるなら、美味しいギリシャワインに勝るものはない。グラス一杯が1,000円以下で、ボトルは4,000円ほど。おすすめのワインを尋ねてみて。
*スパルタにはシンプルでお手頃なランチもあります。月に一回、ワイン会を参加費10,000円で開催しています。詳細はお店にお問い合わせください。