多摩川河川敷のジョギング・サイクリングコースは長距離かつ平坦なトレーニングに適しているということは、多くのランナーが知っている。日本でマラソン大会に参加する人は、通常運営側がエントリーの受付をレースの何ヶ月も前に開始し、その受付期間をあえて短く設け(人気のレースは数時間後に定員がいっぱいとなる)、申込期間がレースの何ヶ月も前に終了することを知っている。
年に一度の、TELLチャリティ・ウォーク&ランはそのような一般的なレースと異なる。事前エントリーと当日エントリーの両方を設けており、レース開始時刻も早すぎない。5キロメートルまたは10キロメートルの平坦で走りやすいコースとなっている。慈善活動を支援する、家族向けのイベントである。
今年は5月28日(土)に開催され、参加費は全て、TELLという日本で40年以上もの歴史を持つ非営利活動法人(NPO)の支援に使われる。TELLは、外国人そして日本人向けに、メンタルヘルスに関するサポートやカウンセリングサービスを提供している。
同イベントは、10kmラン、5kmラン、そして5kmウォークから成り、10kmと5kmランのそれぞれの部門の優勝者には賞品が用意されている。5km部門で上位3位までに入賞した女の子と男の子には追加賞品ある。当日、チェックインの先着600人は、参加賞としてTELLチャリティ・ラナソンTシャツがもらえる。
TELLはこのイベントのテーマとして、「悪いイメージの払拭」を挙げている。メンタルヘルス問題における認知度や寛容性において、日本は北米、欧州、そして先導国であるオーストラリアから後れを取っている。このテーマは、教育、家族、仲間、そしてコミュニティーのサポートが手の届くところにあり活用されれば、精神疾患は治療可能であり、回復もできるという認識を高めることを目的としている。
TELLチャリティ・ウォーク&ランは雨天でも決行される。参加費は、大人¥3,500・子供(6-12歳)¥2,500で、事前エントリーはhttp://tellrunathon.com/から、当日エントリーは古市場陸上競技場で午前8:30より始まる。鹿島田駅(JR南武線)、新川崎駅(JR横須賀線)、矢口渡駅(東急多摩川線)からアクセス可能。