全国の入学式で、校長先生が桜の美しさや儚さについて話す季節がやってきた。確かにこのような感染拡大の年、人生の全ての瞬間を楽しむこと、物事を当たり前だと思わないことの大切さは、現実味を持って生徒たちの胸に響くだろう。昨年は皆にとって初めてのことばかりだったが、それと共に私達に周りの人々と過ごす時間の重要性を教えてくれた。
未だ気の抜けない状況は続く。しかし少しずつ、時間は掛かったとしても、良い方向に向かっている。この春は、生まれ変わりを感じさせる。風に吹かれた桜がピンクのシャワーであなたを包む時、今までよりもじっくりとその瞬間に浸ってほしい。一瞬のように感じる事でも、思い出は一生のものになるはずだ。