飲食店がひしめき合う野毛で存在感を示すのはなかなか難しい。しかし「三代目ハルク」は、ユニークかつおもてなし精神にあふれた雰囲気、そして地場産の材料を使った秀逸な料理で他とは一線を画している。昨年末、長年医院として営業していた古民家に移転した当店の内部は広々としていて、さまざまな置物や陶器で飾られており、くつろげる空間が広がっている。
代表の黒田弘志に話を聞くと、一風変わった店名は、プロレスラーのハルク・ホーガンへのオマージュだという。茅ヶ崎在住の黒田は、メニューを通して神奈川県の良いところを前面に押し出している。茅ヶ崎産のパクチーを使った料理に1ページ割いているほどだ。パクチー好きならパクチーかき揚げ(ハーフ500円、レギュラー750円)は見逃せない。しかし当店の一押しは三浦半島からの海鮮料理だ。刺身盛り合わせ(一人前1200円から)はもちろんのこと、生牡蠣やウニ、カニなど旬のおすすめメニューをチェックしてみよう。
アルコール類は、川西屋酒造店の上質な日本酒(30種以上、90ミリリットル450円、180ミリリットル700円)がメインになっており、温度も雪冷えからど熱燗(5度から70度)までお好みで選べる。日本酒以外にもワイン(グラス550円~、ボトル2800円)、黄桜の瓶ビール(900円~)やキリンビール(380円~)、焼酎、ウイスキー、「パクチー酎ハイ(元祖)」(600円)などがある。
黒田は社交的で、フードのおすすめや日本酒
についてもいろいろ教えてくれる。今回初めて訪れたが、まるで友人の家でご飯を食べているような気分になった。店内には座敷、テーブル席からカウンター席が揃っているので、一人客からグループ客まで幅広く楽しめる空間になっている。