鎌倉にある「ルーディーブリュー」は洋のカルチャーと料理に、種類豊富な国産ビールを掛け合わせたクラフトビールバーだ。エネルギッシュなパンクロックやスカといった、気分を上げつつもうるさくはないーそんなBGMが通りに面した店内に流れている。開店一周年を迎えて間もないこの店は鎌倉駅の東口改札を出てすぐ、狭い通りに人がひしめく小町通り商店街の逆方向に位置し、鎌倉散策を楽しんだ一日の終わりに立ち寄るには絶好のロケーションと言えるだろう。
店長のジェレミー・カーチャーはアメリカからここへ移り住んだ。妻の吉村未来に手伝ってもらいながら、このこじんまりとしたバーを経営している。元々はペンシルバニア州出身のカーチャーだが、10年間のハワイ暮らしを経て日本に移住。そんな経歴がメニューにも表れている。まずはペンシルバニアで最も有名なサンドイッチ「フィラデルフィアチーズステーキサンド(¥1050)」をぜひお試しあれ。ハワイアンスタイルのフードが食べたければ、「アヒポケ(ハワイ風漬マグロ)」や「ガーリックシュリンプ」(各¥1050)をどうぞ。メニューにはそれぞれの料理に合ったオススメのビールが書かれているので選びやすい。特にクラフトビール初心者にとっては参考になるだろう。
そのビールだが、この店には国内産のクラフトビールを中心に9つのタップがあり(150ml ¥450~/ 300ml ¥750~/ 473ml ¥950~)、それに加えて小さな冷蔵庫には瓶ビールも入っている(¥1050~)。このほかにもワイン(グラス¥800/ボトル¥4000)、グラスカクテル(¥700)、ノンアルコール飲料など豊富に揃っているし、プラスチック容器でビールのテイクアウトも出来る(¥750~)。
「ルーディー」という言葉は「ルードな(=不良)少年少女」を略したジャマイカンストリートカルチャーのスラングで、カーチャーのようなスカファンのことを言う。だからと言って、この店名のせいで家族を連れて来る気を無くした、なんて言わないで欲しい。サービスも雰囲気もルード、つまり無礼や下品といったものとは程遠いのだから。座席数は15、店内禁煙の同店では子供連れも大歓迎だ。外側には立ち飲み用テーブルがあり、これからの季節には最高だろう。