ハーブの中でも特にクセの強い香りが特徴で、好き嫌いがハッキリと分かれるあの緑色の野菜。そう、今日の主役はパクチーである。タイやここ日本ではパクチーと呼ばれるが、英語ではコリアンダー、スペイン語ではシラントロと呼ばれている。
2015年10月21日、中華街北門のすぐ近くに、パクチーファン待望のパクチー料理専門店が横浜に初めてオープンした。「PHAKCHI JO’S」と緑色の大きなネオンサインが誇らしげな店内に足を踏み入れると、そこはまさにパクチーのテーマパーク!入口にずらりと並ぶのはガラスケースの中で水耕栽培されているフレッシュなパクチー、そして横浜を舞台に自由に遊び回るパクチーの妖精たちの姿を描いたカラフルなイラストが広い店内の壁一面を彩っている。
まずは初心者におすすめという店の人気料理、パクチーのかき揚げと根っこの天婦羅(¥680)に挑戦。葉から茎、根っこまでを丸ごと揚げた天婦羅を、パクチー塩に付けていただく。想像以上の深い味わいに大満足だ。続いて2〜3人でシェアが可能なガーリックパクチーピザ(¥1,000)を試してみた。パクチーガーリックソースの上にさらに大量のパクチーが踊っている。そして外せないのが、人気ナンバーワンのオリジナルパクチーシュリンプ(¥1,480)。パクチーガーリックソースとナンプラー、白ワインが加わった濃厚なグリーンのソースで和えた新鮮なエビに、思わずパクチービール(400ml ¥700, 630ml ¥900)も進む。
「ただパクチーを料理にのせるだけじゃダメ。火を通してもパクチーの香りが残るように、一番香りの強い根の部分を使ったソースなど、たくさんの試作を経て今の味に辿り着いた」と店長の磯貝翼は言う。ちなみに、パクチーファンに嬉しいディナータイム限定のお楽しみは、お替わり自由のパクチー。手を挙げて大きな声で「パクパクパクチー!」と叫ぶと、元気一杯のスタッフが「パクパクパクチー!」と返事をして、無料でパクチーの追加を何度でもしてくれる。