「食欲の秋」真っ只中の今、紅葉を眺めながら横浜を散歩をし、友人や家族とランチ、またはディナーはいかがだろうか。石川町のナビガンテでは、魚や野菜を中心とした彩り豊かで健康的なイタリアンを楽しむことができる。
店主の髙橋良輔は横浜育ちで、小学生の頃から魚釣りが好きだった。釣った魚をさばいて料理を作ると、家族が喜んでくれた思い出がずっと心に残っていたという。大学卒業後、就職活動をする中でその幼い頃の記憶を思い出し、料理の世界に進むことを決意した。そこから8年間、都内にレストランを持つイタリア人シェフの元で修行を積み、イタリア、沼津でも経験を重ねたのち2015年に独立した。店名のナビガンテという言葉は、イタリア語で「航海」という意味がある。釣りがきっかけとなったこと、彼が修行したイタリアの港町ジェノバ、沼津、そして横浜との関連性から名付けられている。
ランチは平日は3種類(¥2200~4000)あり、ディナー時はお任せコースが2種類(¥4000または¥6000 後者は予約必須)、またはアラカルトで数品とワインを気軽に楽しむことができる。北から南までのイタリアワインを揃えており、ワイン好きにもぴったりのお店だ。一般的なイタリア料理と違い、コースの内容はパスタのような炭水化物は少なめで、魚と野菜が主軸の構成となっているのが髙橋のこだわりだ。筆者が訪れた際は、彩鮮やかな前菜、さつまいもを使用したクリーミーなスープ、白身魚のメイン、スパゲッティ・ポモドーロ、食後のデザートとコーヒーをいただいた。食材本来の味を活かした優しくも本格的な味わいだ。内容も旬の野菜や魚によって季節ごとに変化するので、何度訪れても楽しい。ゆったりとした店内で味覚から季節を感じ、贅沢な時間を過ごすと良いだろう。