山手駅の商店街を抜け本牧通りを1本入った場所に、namiyaは静かに佇んでいる。夕暮れ前の柔らかな光が差し込む店内には、トチノキの大テーブルが置かれ、小さな炭火の台によって暖かい空間が広がっていた。
ここは自然派ワインやクラフトビール、チーズや自然農法の野菜を使った料理が味わえる。旬の野菜を使った週替わりの料理や定番の肉料理、他にもパスタやデザートなどすべてマクロビオティックを基本とした料理だ。はじめに注文したのは、野菜のテリーヌブッラータのせ(クラッカー付 ¥1500)、牛肉といろいろお豆のトマト煮(¥1100)、それに自家製パン(オリーブオイル付 ¥600)。テリーヌの野菜は週替わりで今週は芽キャベツだった。ブッラータチーズの透き通るような白色に芽キャベツの黄緑色が鮮やかに引き立つ。白ワインのような華やかな香り立つ忽布古丹醸造のsauvinium(¥1350/ボトル)との相性も良い。パンは生地がしっかりつまっていて牛乳や卵を使っていないせいかシンプルな味わい。トマト煮やテリーヌと絡めていただいた。最後はブロッコリー100%のピューレソースが絡んだリングイネ(¥1680)。ソースがもちっとしたパスタに絡み、口にするとブロッコリーの香りが力強く広がる。チーズにもこだわりがあり、料理に上手く合っている。ビオワインなどお酒とのペアリングとしてもぜひ試してほしい。
「様々な想いを持って訪れる人が皆くつろげるような、心地の良い空間にしたい。」と店主の前田奈美は話す。まさにその思いが空間と料理に表現されている。店内はペットもOK。