国際都市とされる横浜でも英語のヨガクラスを提供しているスタジオはまだまだ少ないが、そんなヨガ教室を探していた読者の皆様にうれしいお知らせ。国際経験豊かなChamiこと永井みぎわが、英語と日本語それぞれの言語でクラスを行うヨガ教室を開校した。
彼女は非常に興味深い経歴の持ち主で、長野県生まれながら幼少期から海外での生活が長く、これまで日本を含めた計6ヶ国で生活してきた。また彼女にとって人のためになにかすることは当たり前のことであり、それを行動の基盤としてきた。20代中頃にカンボジアに渡り、3年間スラムで現地人に混ざって生活しながら教育支援に携わった。2011年の東日本大震災後は東北に拠点を移し、物資支援や復興活動に身を注いだ。その後、人生で初めて自分たちのために引っ越しをしようと、同様の道を歩んでいた夫・デイビッドとともに居住先として選んだのが、ここ横浜だった。
ヨガとの出合いは、結婚式の準備で夜眠れなくなったときに、ベッドタイムヨガの動画をYouTubeで見つけたことがきっかけだったという。呼吸をコントロールし、心と体を落ち着けることで、不安なときでも安らかに眠りにつける方法を学んだ。「より良く生きる。愛する」ことを人生のテーマとしてきたChamiにとって、ヨガはより良く生きる、そして他人だけでなく自分を愛するためのツールの一つとなった。
そんなヨガを広めるべく始めたのがMigiwa Yoga Space。全米ヨガアライアンスのヨガインストラクターの資格を持つChamiのクラスは、ヨガの専門知識と彼女の人生経験をもとに、ヨガの本質を追求した内容となっている。身体を動かすアーサナ(ポーズ)だけでなく、呼吸法や瞑想、リラクゼーションの時間なども取り入れている。また、レッスン後は参加者と一緒に近所のカフェへ行き、コーヒーを飲みながら会話をするなど、人と人とのつながりも大切にしている。
現在は山手・根岸界隈のレンタルスタジオで毎週定期的にクラスを開催。さらに根岸森林公園の真向かいにある自宅でプライベートレッスンを、また過ごしやすいこの時期は公園でパークヨガを実施している。近所に住む日本人から横須賀基地で働くアメリカ人まで参加者はさまざま。「ヨガは誰でもできます」と話し、今後も参加者が安心できる場所を提供していきたいという。