鎌倉のビーチを一望できるカフェ「麻心」は、美味しい料理に加え、環境や社会への配慮、そして落ち着いた雰囲気を融合させ、素晴らしい食事のひと時を提供してくれる。
江ノ電の長谷駅から少し歩いたところにあるこのカフェが提供する料理は、体に良いヘンプ(麻)を使ったマクロビオティックの料理やスイーツを重視し、ヴィーガン料理を含むさまざまな料理を提供している。ボリュームたっぷりのヴィーガン御膳(ランチ ¥1380/ディナー ¥1580)は、車ふのカツレツに、テンペ、サラダ、ヘンプスープに日替わりの副菜がつく。おかわりを頼みたくなるくらい美味しいが、満腹になるためそうはいかない。スイーツが好きな方は、ブルーベリー豆腐チーズケーキ(¥610)やヘンプジェラート(¥420~)など、月替わりのマクロビオティックデザートを楽しむことができる。
ドリンクメニューは、カクテルやビール、そして健康に配慮したノンアルコールのものまで幅広い。注目の一品はマヤナッツラテ(¥680)で、これはグアテマラのスーパフード、フェアトレード・マヤナッツからできたノンカフェインのコーヒーである。海のそよ風に当たったあとに少し体を温めたいときは、ヘンプチャイ(¥680)がおすすめ。ヘンプパウダーから作られており、味も申し分なく栄養たっぷりである。
麻の文化を行き方のひとつとしてとらえる麻心のオーナーたちは、カフェでワークショップやライブを開催している。さらに、健康・環境関連の書籍、フェアトレードのヘンプ衣類、地元でつくられた商品、ヘンプパウダー、そしてヘンプドリンクなどを販売する小さなショップも構えている。麻心の、このバランスの取れたアプローチは、一度来たらまた来たいと思えるような独特の雰囲気をつくり出している。