クラフトビールと窯焼きピザ マッケンディー辻堂、という店名からしてわかるように、ここはパブにはつきもののピザとビールが自慢の店だ。茅ヶ崎に構えるこの店にはクールなオープンキッチンと自家醸造所があり、そこでピザもビールも作られている。店の雰囲気はいたって湘南らしくカジュアルで、フレンドリーな常連客達とのおしゃべりが楽しめる。外国っぽい響きの店名だが、実はこの自家醸造所を立ち上げた3人の仲間の名前-土屋誠(Macoto Tsuchiya)、野原健之介(Kennosuke Nohara)、村上エドワード(Eddie Murakami-dieをDyに代えて)-から取ったものだ。
メインディッシュに8種類ほどある美味しそうなピザの中から一つを選ぶと、目の前で作って薪をくべた釜の中で焼き上げてくれる。小誌スタッフが頼んだのは、「ディアボラピザ」(フルサイズ¥1650、ハーフサイズ ¥1150)だ。モッツァレラ、バジル、オリーブ、ペパロニ、イタリア唐辛子という味わい豊かな組み合わせで、程よくピリッと辛味がきいて美味しい。ビールが進むもう一つのオススメは「窯焼き自家製ソーセージ」(¥7/g)。こちらは鉄のフライパンの上でジュージューと音を立てながらやってくる。それでもまだ食べ足りないという人は、「ミートボール」(¥500) か「エビと季節野菜のアヒージョ」(¥580)をつまむと良いだろう。
この店には10種類ものクラフトビールのタップがあり (275ml ¥600~, 490ml ¥1000~) 、今はその約半数が自家醸造だ。ブリュワーである野原は何ヶ月もの準備期間を経て、この7月にようやく同店オリジナルビールの醸造を開始した。醸造エリアは店内からもガラスの窓越しによく見えるので、作業をしている彼の姿を垣間見ることができるだろう。夏にぴったりのゴールデンエールは、比較的フルーティな中にマイルドな苦味が感じられる味わい。実はこのビール、とても口当たりが良くて…もっとゆっくり飲むつもりだったのに、すぐ飲み干してしまった。我々の訪問時はペールエールやIPAのほか、ライム&ソルトBeerという興味深いビールがあったが、野原としてはメニューをシャッフルするつもりらしいので、訪れるたびに違ったセレクションになっていると思っておいて欲しい。
カウンターとテーブル席に分かれており、収容数はおよそ30席。同店へのアクセスは、JR辻堂駅西口から徒歩約5分。喫煙可となっているが、店内がタバコで煙たいということはまずないだろう。