このところ家で食事をする時間がずっと増えたという人が多い中、キッチンに立ってあれこれ試しているという本誌読者もいるのではないだろうか。そんな意欲的な「シェフ」にとってスパイスや調味料は強い味方。豊富に揃えておけば、味に大きな違いをもたらすことが出来る。地元横浜の「岩井の胡麻油株式会社」は上質な胡麻油や練りごま、調味料の老舗メーカーだ。ここの幅広い商品を使えば、次から次へといろんなレシピが思いつくはず。
同社は1857年千葉県佐倉市で創業するが、1893年、当時既に貿易で賑わっていた横浜へ移転し、現在に至る。伝統製法を守り続け、ロータリーキルン(筒型連続焙煎機)で丹念に胡麻を焙煎した後、丁寧に圧搾し極上の油を抽出する。添加物不使用のため、美味しいだけでなく身体にも良い。純正の胡麻油は天ぷらなど揚げ物や炒め物には勿論、ドレッシングにもどうぞ。一方、ラー油は担々麺や餃子によく合うが、せっかくなら大いに創造性溢れる使い方をしてもらいたい。例えばオムレツやジャンバラヤ、ピザ、チキンの炭火焼きなど和食や中華以外にも、ほんのちょっと垂らすだけで味がピリッと引き締まる。このように使い方は無限だ。一旦使い始めると、胡麻油なしでは料理が物足りなく感じてしまうかもしれない。
この老舗メーカーの商品は「ヨコハマ・グッズ横濱001」(yokohama001goods.org)で紹介されている各店舗で扱っている他、同社オンラインショップでの購入も可能。ホームページには自社商品を使ったお勧めレシピも紹介されているので、何かもうひと工夫欲しいという時、覗いてみては。最後にもう一つ、巾着に入った瓶の胡麻油セットは軽くて持ち歩きにも便利なので、「食」への思入れが強い友人やご家族へのプレゼントにも最適だ。