酒と蕎麦。地域によっては(筆者の場合、茨城が思い浮かぶが)伝統的な組み合わせだ。馬車道にある比較的まだ新しい「壱」のお品書きは、その「酒と蕎麦」が特徴的だ。だが、お品書きだけではわからないものがあるので、階段を上がって品よくまとめられた店内を覗いてみることに…。
実は、近所の飲み屋を開拓しようとしていて発見したのが「壱」。というわけで、まずは酒のことから書き始めよう。日本酒の種類はとても多いというわけではない。神奈川の地酒が4つ、県外の銘柄が5つ。とは言え、よく吟味された酒が並んでいて筆者達の大好きな神奈川の地酒のうち2本ー「天青」と「いづみ橋」ーも並んでいた。「鳳凰美田」もリストに華を添えている。値段も手頃で、グラス1杯(100cc)¥500~、1合(180cc)¥750~、何人かで飲むなら大徳利 (300cc)でもわずか¥1250。焼酎も十数種類とかなりの品揃えで¥600~。これ以外に普通の飲み物も(ノンアルコール含め)もちろん用意されている。
冷たい蕎麦は5品(¥600~¥800)、温かい蕎麦は3品(¥650~¥750)。ハーフサイズはそれぞれ¥150引き、大盛はプラス¥150となっていて、選択の幅も文句なしだ!地域の居酒屋で出されるような、或いは昔からある家庭料理のような、そういった素朴な料理もいろいろと紹介できるし、もちろん野菜の天ぷらや漬物類、豆腐料理もあって(ベジタリアンの人もここなら快適な食事ができる)、一品料理はほとんどが¥1000以下。逆にボリュームのあるものが食べたければ、大海老の天ぷら(¥1200)や牡蠣の天ぷら(¥1000)、串なし焼き鳥(¥850)、その他の肉料理もあるので試してほしい。食事メニューは品数豊富なことに加え、味も抜群。たった¥5000でコース料理も楽しめる。
カウンター席やソファー席もある店内は、控えめで洗練された雰囲気。姉妹店(本店)が関内駅の近くにもあるが、こちらの新しい場所も気に入ったのでまた来ようと思う!