5月にオープンしたばかりの「ハマブレッド」は、地元ではすでに多くのファンを獲得。インスタグラムのフォロワー数も1000を超えている。店舗は、石川町の大通りから一本入った小路沿いにありながら、鮮やかな空色の外観と行列に並ぶ人々が目印となり、すぐに見つけることができる。人気が高く開店前には並ぶことが多いので、開店時間(11時)より前に行くことをおすすめする。小さな店内には食べるスペースがないので、すべて持ち帰るスタイルだ。
ハマブレッドは本格的で洗練されたパンが売り。定番のものから、ここでしか味わえない商品まで揃っている。まず目を引くのはカラフルなクロワッサン。ショコラの茶色、フランボワーズの赤、抹茶の緑が黄金色の生地と折り重なり縞模様を織りなしている。取材時にはプレーンのクロワッサン(210円)とチョコレートクリームが入ったクロワッサンショコラ(240円)を購入した。焼いたカレーパン(220円)にはゴロゴロ野菜のカレーがたっぷり入っている。一口食べれば中身のカレーが口中に広がるこのカレーパンは、パンにカレーが少し入った程度の普通のカレーパンとは一線を画している。ハマブレッドドッグ(340円)はランチにぴったり。ジューシーで大きなソーセージと、挟んでいるバゲットは相性抜群だ。朝食にはこれまた絶品のカンパーニュはいかがだろう。フランス語で田舎風パンと呼ばれるカンパーニュは深みのある素朴な味わいが楽しめ、フルサイズと1/4サイズ(400円)から選べる。目玉焼きとベーコンに合わせても美味しいだろう。そして食事の締めくくりとして外せないのがチョコレートスコーン(200円)。パサパサしがちなスコーンだが、ハマブレッドの全粒粉で作られた、おだやかな甘味と軽い口当たりのスコーンならペロリと食べれてしまう。次行ったときにはどんな驚きと出合えるのか、そしてオープンして間もない同店が今後どのようになっていくのか、とても楽しみなお店だ。