モノが安く簡単に手に入る便利な世の中。一方で、人とのつながり、私たちをとりまく環境との調和というものがだんだん薄れてきている。そんな風潮に相反して密かなブームをみせているのが、エコなライフスタイル。辻堂にあるエコモはロハス(Lifestyle of Health and Sustainability)をテーマに新しいライフスタイルを提案している。
辻堂駅から15分ほど歩くと、倉庫かプレハブのような建物に大きく「ecomo」のロゴが描かれている。経営の母体は「人と地球に優しい、ちょっとかっこいい家」をテーマに家づくりを行う建築事務所である。そして、道路を挟んだ反対側の同じくプレハブのような建物の中に、今回紹介するレストランがある。見た目よりも随分と広く感じられる建物内は、小さなモールとなっている。オーガニックや自然素材にこだわったコスメや雑貨、衣料などを取り扱うエコセレクトショップ「aHHHa(アーハ)」、自然素材を材料にするベーカリー「marumaru」、建築のショールーム、そしてレストランが入っている。
優しい光と木がベースの温かい雰囲気のレストラン内も広々としている。もちろん食材はすべてオーガニックのものを使用し、メニューの約半分はヴィーガンメニューになっている。8種類ほどあるランチセットの、麻婆茄子担々麺風さぬきうどんはかなりおすすめである。肉を使わない麻婆茄子がかかったスープは自家製黒油の山椒の風味が全体を爽やかに仕上げている。セットの前菜は3つから選ぶことができ、人参と春雨の混ぜて食べるサラダは素材の味がしっかりと活きていて美味しかった。スープとライスまたはパンはビュッフェスタイルになっていて、パンはお隣のmarumaruからの焼きたてもちもちパン。ボリューム満点で男性でも満足のいくランチである。セットのドリンクはドリンクメニューから好きなものを選べ、オーガニックコーヒーや有機生姜のジンジャーエールなどバリエーション豊富である。
エコモは子連れにも優しいレストランで、広々とした座敷席は子ども達がわいわい遊んでいる傍ら、お母さん達は食事やお茶を楽しめる。料理は身体にも環境にも良い上に美味しい。もう一度来たくなるようなレストランだ。