残念なことに、日本の自殺率は世界最高レベルである。しかし、その死亡者数を減らすための最近の努力は実ってきている。昨年、日本で23,971人の人が自ら命を絶った。これは、2014年から1,456人減り、6年連続で減少している。
9月10日の世界自殺予防デーは、自殺とその予防に対する関心を高めることを目的としている。ここ数年間、日本に拠点を置く非営利団体TELLは、Talkie Walkieという参加者がほかの人と交流し、自殺によって失った命を追悼するウォークイベントを実施している。
2016年の世界自殺予防デーのテーマは、“Connect, Communicate, Care”である。調査によると、家族、教師、同僚、コミュニティ組織、そして社会的機関などとの良好な関係は、個人の帰属感を高めたり、その人が感じている自分の価値を高めたり、なんらかのサポートを得るための機会を与える。
「私たちが自殺と戦いたいのであれば,オープンなコミュニケーションは必要不可欠です」と、TELL Lifeline(1973年に設立され、日本に住む外国人が自殺など命に関わる苦悩について英語で相談できるホットライン)のディレクター、ヴィッキー・スコルジは言う。さらにこう述べる。「多くのコミュニティで、自殺は口に出して語られない、または小声でしか語られません。自殺に付きまとう悪いイメージを打破するためには、私たちはほかの健康問題と同様に自殺について声に出して話し合う必要があります。人々がお互いに繋がりを持ち、友人や親戚、同僚が相談があるときに聞いてあげることにより、その人を助けることができます。9月10日、私たちは日本のメンタルヘルスサービスのニーズを理解し支援してくれる方をウォークイベントに招待し、さらにTELLのLifelineを24時間対応にするために必要な資金を募ります」
世界自殺予防デーウォークを自分で企画する方法、または既に開催が決まっているウォークに参加する方法についての詳細は、TELLのウェブサイトで確認しよう.