サイクルメッセンジャー世界選手権2023(CMWC2023)が9月20日から横浜で開催される。6日間にわたるこの国際的なイベントでは、約40ヶ国から集結するメッセンジャー達のレースを中心に、様々な催し物が行われる。初開催は1993年のベルリン大会で、日本での初めての大会は2009年に東京で開催された。そして今回、横浜が国内2番目の開催地に選ばれた。
2022年にニューヨークで行われた大会では、横浜に本社を置くメッセンジャーサービス会社「Courio-City(クリオシティ)」に所属するメッセンジャーである、宮本康平(ちかっぱ)が日本人初の優勝を飾った。今大会では彼の拠点である横浜で、チャンピオンの座を防衛するために国内外の選手と競いあう。地元の選手を応援できるということで、観客の熱気もより一層高まっている。
当日はレースと並行して、アートショーや関連商品の販売、子供向けイベント、レース終了後のパーティーなど楽しむことができる。そしてレースを終えた参加選手達の乾いた喉を潤すには、冷たいビールがもってこいだろう。このことを念頭に置き、イベント主催者たちは横浜の3つの醸造所とコラボしてご褒美ビールを作り上げた。横浜ベイブルーイング、横浜ビール、そして馬車道 里武士の3社がそれぞれオリジナルのアートをラベルに使用したユニークなビールを完成させた。
横浜ベイブルーイングの代表取締役である鈴木真也は、若い頃メッセンジャーだった経歴を持つ。彼のオリジナルビール W/Rush(ダブルラッシュ) -YUZU IPA- は軽い口当たりのIPAで、神奈川県産の柚子をふんだんに使用している。ボトルのアートは東京を拠点に活動するアーティスト、大野哲郎が担当しており、彼が生みの親である有名なキャラクター、アンクルリンネがラベルに登場する。横浜ビールのコラボビール Messenger Yell-Sour Aleのラベルは横浜出身・在住のアーティスト、高橋憲助がデザイン。醸造を担当した井田章一によると、フィリーサワーイースト(乳酸とアルコール成分を生成する酵母)に、レモンやベルガモットのフルーティな味わいを加えた一杯だという。心地のよい酸味が特徴だ。里武士 馬車道の醸造長クリス・メイカンバーはBrooklyn Black Stout(ブルックリン・ブラック・スタウト)を作りあげた。スタウトらしいさらっとしたボディとドライな後味だ。タリア・ランパートが手がけるラベルのアートは、ブルックリンのバイクメッセンジャー、写真家、活動家のエディ・ウィリアムズに敬意を表す作品で、彼はスタウトが好物だったそう。
これらのビールはそれぞれの直営店で販売されている。CMWC2023への参加に興味がある方は、ぜひこちらから詳細をチェックしてほしい。