港町横浜には素敵なレストランやバーが数えきれないほどあるが、大さん橋国際客船ターミナルの中にある洗練されたこのカフェは群を抜いてドラマチックだ。朝から夜まで毎日営業しているカフェ&ダイニング ブルーターミナルでは、オーストラリアのカフェメニューから発想を得たという独創的なフュージョン料理とスペシャルティコーヒーが楽しめる。このカフェのファンは、船客に船員、観光客に地元客までと幅広いが、皆一様にゆっくりと時間をかけて窓からの港の景色を楽しむという。
スーパーバイザーの伊藤健太郎によると、このカフェを建設するにあたって、横浜で最も印象的な建築物の一つと名高い大さん橋の元来のデザインにマッチするように注意を払ったという。さらに海からの日本の玄関口として、地元神奈川県や日本全国から選ばれた特産品をメニューに取り入れることにこだわった。人気のクラフトバーガー(1280円〜1480円) には、仲町台のパン屋ブルーコーナーが特別に開発したバンズが使用されている。筆者がオーダーしたベジタブルバーガー(1280円) は、クミンスパイスの効いた全粒粉のバンズに新鮮な野菜とフムス、キャロットラペがたっぷりと挟まれていて、カラフルな野菜が目にも鮮やか。横浜ビールのペールエールやラガー(850円) とも相性ばっちりだ。
様々なバックグラウンドを持つゲストの好みに応えるためメニューは幅広く、4種類のバーガーの他にもパスタ(1080円~)、チキンフォー(980円)、ミートローフロコモコ(1280円)などが終日楽しめる。カフェタイムにはパンケーキ(1280円~)やキウイのアイスケーキ(780円)、ピスタチオクリームブリュレ(780円)などがおすすめだ。
「朝でも夜でも好きな時間に来て、好きなだけゆっくりしていってください」と、自分自身もこの居心地の良いカフェのファンだという伊藤が笑顔で言った。これからますます暖かく、過ごしやすくなる。海辺の散歩の合間に、こちらで彼のおすすめを尋ねてみてはいかがだろう。