仕事柄、様々な場所に行くことが多い。
小学校の卒業文集で俺は、「将来カメラマンになりたい」と書いている。当時の「カメラマンになりたい」は、今の小学生の言う「YouTuberになりたい」みたいな感じだったと思う。周りの大人の反応がそんな感じだったのを今でも覚えている。
言葉で言うと夢を叶えたわけだが、カメラマンにも色々な種類があり、今の俺は小学生の頃に描いていたカメラマンとはちょっと違っている。ただ、様々な場所で人や物、景色と出会い、その感動に向かってシャッターを切ることは共通していると思う。
最近のロケは、若手2人に同行してもらっている。俺が20代の頃、師匠に経験させてもらったことを彼らに伝えることが、師匠への恩返しだと思っているからだ。
今回は、そんな彼らの写真を見てもらいたい。彼らの目に入った事象が、彼らの感性というフィルターを通して二次元のモノクロの世界を作り出している。まだ彼らに負けるわけにはいかないが、上手くなる彼らを見ているのは、実はちょっと嬉しい。