横浜では世界各国の料理を楽しめるが、関内駅南口から10分ほど歩いたところにあるアルアインができるまでは、アラビア料理専門店を見つけるのは難しかった。本格アラビア料理が食べてみたい方は、このユニークなレストランに訪れてみるべきだろう。
店に入ると、オーナーシェフ、ジアード・カラムさんが温かくもてなしてくれる。25年前に在日クウェート大使館大使付シェフとしてレバンノンから来日。首長や国王が来日の際は、ジアードさんが腕を振るっている。腕はアラブ諸国の国王やVIPたちのお墨付きだが、とても気さくな性格の持ち主である。
アラビア料理に馴染みがないと、メニューにある料理は目新しいものばかりだ。しかし、一つ一つの料理に説明と写真が添えられているので安心。前菜には、ひよこ豆とガーリックのペーストのホンモス(¥730)や、ナス、ガーリック、レモン、白ごまがペーストされたバンディジャン・ムタバル(¥750)をホブズ(¥200)というアラビアパンにつけて食べると美味しい。ラファーフェル(¥1100)はソラマメのコロッケで、そのままで食べるか、ピタブレッドにトマトとレタスと一緒に入れてサンドイッチ(¥1280)としていただける。肉料理も充実しており、シシ・カバブミックス(¥2380)は串炭火焼で、チキン、ビーフ、ラムの3種類の肉が一度に楽しめるのでおすすめ。
ドリンクメニューも興味をそそるものばかりで、アラブ諸国原産のワイン(グラス¥680~、ボトル¥3980~)やビール(ボトル¥650~)など、普段あまりお目にかかれないものが多い。その他、カクテル(全¥680)やスピリッツ(全¥680)など、品揃えも豊富。食後のデザートにデーツ(¥600)とアラビアンコーヒー(¥700)と一緒にいただくのも良い。
毎週金曜日と土曜日の夜8時半からは、ベリーダンスショーも行われる。横浜を拠点にする日本人のベリーダンサーや海外のベリーダンサーなど、出演者は日によって変わる。本格アラビア料理と伝統的なアラビア民族舞踊を楽しみながら、幻想的な夜を過ごしてみてはいかがだろう。