カフェ好きの人なら「カフェ・ギーク」の明るく風通しの良い店の作りやくつろいだ雰囲気にすぐさま魅了されるだろう。植物をはじめ種々のアートや飾り、読み物などなど、様々なデコレーションがこの店の特徴だ。それに加えてさりげなく流れるメロウで懐かしいロックのBGM。これらが店の雰囲気を作り上げている。だが、他の良いカフェ同様、傑出しているのは実はお店の人だ。
「カフェ・ギーク」は人当たりの良い秋本悠とユ・ジヒョンが夫婦で営むカフェで、一つ一つの注文に笑顔たっぷりで気持ちよく応対してくれる。だから、つい常連になってしまうのだ。秋本夫妻は勉強熱心な人(勉強の虫(英語ではgeek)とも言う)が本やパソコンを開いてくつろげるような雰囲気を創りたかったという。或いはふらりと立ち寄った人が読めるように、たくさんではないが本や雑誌も揃えている。また、店が忙しくなければ、オーナー夫妻も喜んでお客さんとお喋りしている。
ランチタイム(11:30~14:00)には約10種類のメニューが用意されている(¥730~)。店内で毎日焼いているパンを使った種類豊富なサンドウィッチの中にはタコスやプルコギなどユニークなメニューも。サンドウィッチ以外ではナポリタンもあり、それぞれランチタイムならドリンクとのセット注文でサラダが無料とお得だ。また、モーニング(9:00~11:00)にもドリンクとクロワッサンの軽めのセットメニュー(¥550) が用意されている。その他、チーズケーキ(単品¥500)やアメリカンワッフル(単品¥590)などの自家製デザートもあり、甘い物好きにとっても嬉しい。店のシグネチャー・ドリンクであるカフェラテ(S ¥420~ /M ¥500~) をオーダーすると、表面にシナモンとチョコレートで「GEEK」と巧みに描かれたラテが出てくる。コーヒー以外にもハーブティーやフルーツフレーバーのソーダ、ホットorアイスチョコレートなどなど、ドリンクメニューも充実。何か1杯だけでお店を出て行くと後ろ髪引かれる思いがするかもしれない。
店内の座席は小ぶりのソファから充電コンセント付きのカウンター席までさまざま。お天気が良ければ、大岡川に面した外のテーブル席も素晴らしいのでおすすめだ。特に桜の季節は、川沿いを散歩する地元の人達の絶好の休憩スポットになっている。