「チョコレートで世界を幸せにする」というコンセプトを掲げ、チョコレートファンのみならず、原産国の生産者やその家族までをもハッピーにしている、そんなチョコレートショップがここ横浜にあることをご存じだろうか? ここ、バニラビーンズ みなとみらい本店は、心地よい店内にチョコレート工房、ギフトショップ、そしてカフェが併設されている。日本からだけでなく、中国や台湾からもファンが来店し、週末には長い列ができることもあるという。
まず目に飛び込んでくるのは、カラフルなパッケージに包まれた、この店の工房で作られる30種類の板チョコレート「タブレットショコラ」。カカオ豆の仕入れから焙煎、製造まですべての工程を自社内で行う「Bean to Bar」で誕生した絶品チョコレートだ。生産地やブレンドの異なる全13種類(¥648)、さらにナッツやハーブ、フルーツやリキュールなど個性的なフレーバーが楽しめる全17種類(¥756)がずらりと並ぶ。そして日本中のスウィーツファンを虜にしているのが、この店の看板商品、「ショーコラ」シリーズ。サクサクのバタークッキーに滑らかなチョコレートがサンドされ、絶妙な口どけを楽しめる。ブランデー風味とフルーティーな酸味のMarc de Champagne(¥378)、小さなショコラケーキのように滑らかなParis Trois(¥324)など、9種類すべての食べ比べをしたくなる。
おすすめのカフェメニューは、12種類の板チョコレートがテイスティングできるチョコレートジャーニー(¥1,134ドリンク付き)、そしてバニラビーンズパルフェ(¥1,944)。カカオの種のみならず果肉の部分も使われた本格派のチョコレートパルフェは、ボリューム満点だ。「バレンタインの時期、大切な人とぜひシェアして食べてみて欲しい」。広報担当の渡辺泉季が笑顔ですすめてくれた。
渡辺によると、2015年、この店のCEOである八木克尚の夢のひとつが実現したという。2006年にカカオ農園の豊かでない現状を知った八木は、2007年にフェアトレードチョコレートを導入。「食べるひとも作るひとも生産者のひとたちもみんなが笑顔になる」をモットーに、カカオの原産国であるガーナへ学校を建設するチャリティー企画を開始。チョコレートのチャリティーオークションで、5年間で学校建設に必要な500万円を集め、昨年ついにガーナに学校を誕生させた。この取り組みは今後も継続されるという。今月はいよいよバレンタイン。「チョコレートで世界を幸せにする」、そんな素敵なサイクルに、あなたも参加してみてはいかがだろうか?