「木の花」。伝統的な日本料理の表現でこれ以上に素晴らしいものはないだろう。ここ木の花からは美しい日本庭園を望むことができ、まるで京都の古刹を訪れるVIPのような気持ちにさせてくれるだろう。庭園の眺め、盛り付け、新鮮な旬の食材を用いた繊細なお料理。すべてが完璧だ。
こちらのレストランではオーセンティックなジャパニーズキュイジーヌを堪能できる。私たちが堪能したコースは「彩膳」。その名の通り、鮮やかで美味な献立となっている。穴子や蛸の天ぷら、生姜の香りづけがされた胡瓜、無花果(いちじく)の胡麻クリームがけ、烏賊と鮪のプラムソースがけとじゅんさいなど。コース(¥5390)の内容は月ごとに替わり、そのときどきの旬のものが供される。
木の花は日本酒のラインナップも素晴らしい。リストには繊細なお料理の数々にぴったりの酒がずらりと並ぶ。22のブランド酒の用意があり、料理と酒の幸せなマリアージュを堪能できることだろう。そのうち、京都の「木の花(¥1870)」、宮城の「裏霞禅(¥1980)」、新潟の「久保田萬寿(¥3300)」の3つは高級銘柄で、180ccで供される。これらは専属の日本酒ソムリエが厳選したもの。試したいものがあれば、彼らの意見に耳を傾けよう。満足いく一本に必ず出合えることだろう。
木の花はハイエンドホテル「横浜ベイシェラトンホテル&タワーズ」の8階にある。店内は広く、ロマンチックなデートから大人数の家族・親族の集まりまで、いかなる会合にも最適な場を提供する。遅くとも3日前には予約をしよう。英語でのサービスも利用可能だ。