横浜のクラフトビールシーンは日々発展し、ファンに実に多くの選択肢を提供している。最近新たにこのシーンに加わったのが、吉田町の「29BY」。自らをクラフトビールと和食のバーとし、馬肉と焼き鳥に力を入れている。
店名の由来は、肉を意味する29(二ク)と、馬肉の頭文字「B」、焼き鳥の「Y」。肉料理は生やレアで調理されたものが多い。馬肉にあまりなじみのない方には、馬肉のタタキポン酢(780円)がおすすめ。もっと挑戦したい方は、6通りの調理法で加工した「全部馬肉でシャルキュトリー」(S980円/W1400円)を試してみよう。馬肉はちょっと、という方は、焼き鳥にしよう。「気軽におまかせ串三本」(600円)などがある。
2階のバーには8タップが備え付けられていて、国産と海外それぞれある(350ml 850円~)。現在、醸造免許の取得中で、この春中旬に、醸造所を併設したパブ(ブルーパブ)に切り替わる予定だ。醸造スペースは1階にあり、その名も「254BeeR(にーごーよんびーる)」。横浜ビール出身の五條芳範が醸造長を務める。醸造開始後は、様々な種類のビールをつくり、バーで提供するビールのうち5~6タップを自家製ビールにすることが目標だ。そのほか、焼酎と日本酒(500円~)も多少揃えている。その中には、神奈川県の中澤酒造によるオリジナルの酒もある。これは県内産の原料のみを使って仕込まれている。
バーと窓側のカウンターには10席ほどあり、4人掛けのテーブルが二つと、ちょっとした個室もある。バーは禁煙だが、裏には喫煙室が用意されている。