銘酒ファンに朗報! 今年6月、約100種類の高級な日本酒を取り揃える「名酒センター横浜」がオープンした。居心地のよい店内には、スタンディングバーの壁一面にボトルが飾られていて、スタッフのおすすめとテイスティングノートがひと目でわかる。また、小さなテーブルが数台と日本酒がぎっしり詰まった冷蔵庫が備わっている。
バーを営むアメリカ人のブライアン・ハトーは、2016年初頭に日本に引っ越してきた。日本酒に一目ぼれし、輸出業を始めることに決めた。その事業の資金繰りのために、バーを運営することは彼にとって理にかなったアプローチだった。今では酒プロフェッショナル認定を取得し、日本酒を人に伝えることに精を出している。
日本酒はグラス1杯(60ml)¥300~¥400で、グラス3つがセットになったフライトがおすすめ。冷蔵庫には、味のプロファイルごとにボトルが陳列されている。じっくり見て、好きなものを選び、スタッフのところまで持っていくと、グラスに注いでもらえる。この名酒センターでは、日本語を話せない人でも、日本酒について英語で学ぶことができる。それぞれの日本酒の詳細な説明と、自分の好みに合ったものを教えてくれる。
ハトーは手づくりの日本酒を支持しているので、店に並ぶブランドのほとんどが小規模の知名度の低い酒蔵のものだ。「日本酒に詳しい日本人のお客でさえ、ここに来ると興奮しますよ。東京でもなかなか見つからないようなブランドを取り揃えていますからね」と、ハトーは話す。
また、彼は週に何回か日本酒コースを開催していて、レッスン中は試飲がたっぷりできる。興味があれば、店に電話して予約をしよう。名酒センターは横浜駅から徒歩10分と立地が良い。日本酒に精通している人もそうでない人も楽しめるはずだ。ハトーやスタッフ、そしてほかのお客との交流も楽しもう。