ローマステーションは40年以上もの間、シーフードにこだわったイタリアン料理を提供してきた。地元の人も海外からの観光客をも魅了する、中区のレストランシーンの名物的存在だ。以前は石川町にあったのだが、現在は山下公園の近くに位置し「汽笛が聴こえるレストラン」と宣伝している。
まずは前菜から、という気分のときは鮮魚のカルパッチョ(¥1080~)を頼んでみよう。シェフがその日に市場からなにを仕入れるかによって内容は変わる。ブルスケッタの盛り合わせ(¥520)は定番であり絶品だ。肌寒くなってきたこの季節、スープ(¥500~)を選ぶのもいいだろう。豊富なメイン料理のメニューからは、クリスピー生地の上に最小限のトッピング(トマト&バジルまたはアンチョビ)がほどこされた、伝説的なピザが間違いなくおすすめだ(¥980~)。オリジナルシチューや鍋料理も試してみる価値はある。今回私たちは、カニ、エビ、そしてムール貝が入った地中海鍋(¥1950)を選んだ。 誰かと一緒にシェアするのにちょうどいい量だ。肉好きの人には、シェフの特製ソースのかかったイタリアンハンバーグステーキ(¥1420)がたまらないだろう。大食いの人や忘年会の会場を探している人は、パーティープランを見てみるといい。様々なコース料理から選べ(¥4000~)、飲み放題もついてくる。
ローマステーションのドリンクメニューもまた、尊敬に値する。クラフトビール(¥980)の品揃えを見たときはありがたく思った。通常、イタリアンレストランでクラフトビールをお目にする機会はあまりない。冒険するのがあまり好きでない人は、おなじみのアサヒスーパードライ生(¥650)もある。赤と白のイタリアワインがあるのはもちろんのこと、チリやスペイン産のワインも、グラス(¥540~)、カラフェ(¥2370~)、ボトル(¥3240)から選べる。なにはともあれ、ピザと一緒にIPAビールを飲めたのは感動的だ。
レストランの一階は、テーブル席が20席程と外に4席のテラス席がある。さらに二階と三階には約40席ほどあり、パーティーにはちょうどいい十分な広さだ。極めつけは、港から汽笛が本当に聞こえてくる!