先日、お三の宮神社の例大祭が行われた。昨年の「本祭り」は、残念ながら雨に降られてしまったが、今年の「影祭り」はギリギリもってくれた感じだった。 お三の宮の祭りは、年毎に「本祭り」と「影祭り」があって、「本祭り」は、お三の宮の大神輿と周辺の町内神輿約40基が伊勢佐木モールに集合し練り歩く。「影祭り」は、お三の宮の大神輿だけが伊勢佐木モールを御巡行する。実は昨年からうちのクルーが例大祭を記録しているのだ。 俺の親父は生前、この例大祭の祭礼委員をしていたことがある。もっと言うと「THE DARKROOM」をオープンする時、先代の宮司様に御祈祷をお願いして伝説のストロングビルでお祓いをしてもらっている。 「THE DARKROOM」が今も健在なのはお三の宮神社のおかげというわけである。実はその先代宮司様に俺は小学生時代からお世話になっている。夏休みの宿題にお三の宮神社の歴史を調べていた俺は、親父のNikonFを借りて神社と宮司様の写真を撮っていた。今思えば俺が他人を写真におさめた最初の人物が先代宮司様かもしれない。 そんな関わりの深いお三の宮なのだが、親父が他界した後、神社との付き合い方を知らない俺は何をするわけでもなく、時間だけが過ぎてしまっていた。だから、例大祭撮影のチャンスが訪れたときは、喜んで引き受けたのである。 実を言うと去年も感じたのだが、神輿と並んで歩いていると、親父がひょっこり現れて、「そんなダラダラ歩いてたっていい写真なんか撮れねえぞ!」と言われそうで何度も後ろを振り返ってしまった。悔しいが、まだまだ俺は親父を超えてないんだなと実感してしまった。